黄疸(生理的黄疸)

黄疸(生理的黄疸)

2018年3月19日 
未分類 / 血液の病気

黄疸(生理的黄疸)

症状

特に病気を発症していない新生児が発症する黄疸のことを生理的黄疸と呼びます。
通常の場合、新生児期の黄疸は生後24時間を過ぎた辺りから発症し、生後4〜5日頃に最高となったのちに、2週間程度で消失します。
黄疸以外に症状が現れていないようであれば特に治療する必要はありません。
また、母乳を飲んでいる新生児の場合は、病気ではないがビリルビン値が生理的範囲を超えていたり、あるいは2週間以上経過しても黄疸が消えない場合があります。
原因としては、母乳に含まれている、プレグナンジオールおよびプレグナントリオールというホルモンが、肝臓の酵素の働きを阻害するためと言われていますが、黄疸が出ているからという理由で母乳を止める必要はありません。
また、Rhマイナスの母親から生まれたRhプラスの新生児の場合、新生児の赤血球の破壊が通常よりも早くなり、黄疸が強くなり、血液内の関節ビリルビン値が高くなる傾向が現れます。
ビリルビンは脳の神経細胞に障害を与えやすいため、必要であれば交換輸血を行う処置が行われます。

原因

赤血球が寿命を迎えると壊れて新しいものが作られ、壊れた赤血球の色素(ヘモグロビン)がビリルビンへと変化します。このビリルビンの一部が肝臓の酵素の働きで、水溶性の直接ビリルビンへと変化し、残りが脂肪に溶けやすい性質を持つ間接ビリルビンとして残ります。
新生児は肝臓でビリルビンを処理する酵素をあまり持たない上に、赤血球の色素が多いために、結果的に間接ビリルビンが血液中に増加することになります。
ビリルビンの量が一定以上になりますと、眼球の白目部分(眼球結膜)や皮膚などが黄色くなり、いわゆる黄疸という症状として現れるのです。

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