女性の妊娠に関係する体の仕組み

女性の妊娠に関係する体の仕組み

2011年11月18日   2015年2月6日
妊娠に関係する体の仕組み

女性には妊娠するために28日周期で生理が起こり、卵巣にある卵胞が成熟して排卵します。
排卵時に、卵子と精子が出会い2つの細胞が結合することで受精卵となります。そして、受精卵は分割を繰り返しながら細胞の数を増やし、それと同時に子宮を目指して卵管の中を移動します。

この頃になると、子宮の内膜は厚くなり受精卵の受け入れ準備が整います。
受精卵が子宮内膜にたどり着くと、子宮内膜を溶かしながら着床して妊娠します。

このように女性の体で神秘的な仕組みと複雑なメカニズムが関係して妊娠する事ができます。

子宮について

子宮の図子宮は全長約7,5cm、幅約4,3cm、厚さ約2,5cmの西洋なしのような形をしています。
赤ちゃんを育てるという重要な役割を持つ子宮は、全体が厚い筋肉でできていて、その内側に小さなすき間があいています。この子宮の筋肉の内側が子宮内膜、その外側が子宮外膜と呼びます。

子宮内膜は、体内のホルモンの影響を受けてしだいに厚くなっていき、排卵の直前の頃には3~4mmに、受精卵が着床する頃には7~8mmくらいまで厚くなって妊娠の準備を整えます。
もし、妊娠しなければ、不要となった子宮内膜は剥がれ落ちて月経として体外へと排出されます。

卵巣について

女性の卵巣は長さが約3~4cmほどの楕円形をしており左右に1対ずつあります。
卵巣には卵子を製造し、受精に適した状態まで成熟させると同時に、成熟卵を周期的に排卵する役目があります。
また、妊娠に関係してくる卵胞ホルモンや黄体ホルモンの生産と分泌するの働きもあります。

卵管について

卵管は子宮の左右に1対ずつあり、卵管の一番狭いところは直径1mm以下で子宮のつけねから少しずつ太くなり先端はラッパのような形をして開いています。この部分を卵管采といい、卵巣から排卵してくる卵子の通り道になり大事に受け取る場所です。また、精子とめぐり合って受精するための大切な場所でもあります。

受精卵が子宮に運ばれるときには、卵管の内側にある線毛と、卵管自体のぜん動運動によって運ばれます。

月経周期とホルモンバランスについて

脳にある視床下部の下垂体が月経周期をコントロールし、一定の周期で卵は成熟して排卵します。
視床下部の下垂体から分泌されるホルモンが卵巣まで血液に乗って流れ、卵巣を刺激して卵の成熟・排卵を促して妊娠を促進します。

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