出産直前の入院までの流れ

出産直前の入院までの流れ

2011年12月1日   2015年2月6日
出産について

お産が始まる前には、お産の間近を知らせる『おしるし』『陣痛』『破水』のいずれかのサインがあります。
入院までのおおまかな流れを把握しておくことで、心に余裕が生まれ、安心してお産にのぞめます。

おしるし

『おしるし』とは医学的に『産徴(さんちょう)』と言い、お産が近づくと子宮の収縮が強くなる事で、赤ちゃんを包んでいる卵膜と子宮壁が一部はがれて粘り気のある出血が起こります。これが『おしるし』です。

おしるしの色は薄赤い場合が多いですが、真っ赤の場合や、茶褐色の場合もあります。おしるしが出た場合、陣痛が来るのを待ちましょう。

しかし、全ての妊婦におしるしが出るわけではありません。先に陣痛が来る場合もあります。

おしるしは少量の出血ですが、大量の出血が起こった場合や痛みを伴う出血の場合は、何らかのトラブルが考えられますのですぐに病院に連絡しましょう。

陣痛

『陣痛』とはお腹の赤ちゃんを押し出そうとする子宮の規則的な収縮です。陣痛は規則的なお腹の張りで痛みを伴いますが、陣痛の最初のうちは不規則で個人差はありますが、痛みも弱くそれほどありません。これを『前駆陣痛』と言い陣痛の予行練習のようなものです。

しだいに痛みも強く、お腹の張りも規則的になってきます。『陣痛かな?』と思われるお腹の張りを感じたら、時間を測り10分ごとに痛みが強く出る場合は病院に連絡しましょう。

破水

『破水』とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が子宮口から流れ出すことを破水と言います。破水は陣痛がピークになる頃に起こるのが一般的ですが、陣痛が始まる前に破水が起きる場合もあります。これを『前期破水』と言います。

前期破水が起きた場合、シャワーやお風呂は感染の危険性がありますので絶対に避けて、病院に連絡しましょう。

入院

おしるしがあってもすぐに入院とは限りません。病院に連絡し入院の指示があれば病院に向かいます。

ひとりの場合でも危険が伴うため自分で運転はせず、タクシーなどで病院に向かいましょう。ひとりの場合は家族への連絡や、家を出る前に火の元や戸締りの確認を忘れずに。

病院に着いて、まず受付で入院の手続きを行います。入院手続きが済んだら診察室で診察を受けます。血圧測定、触診、内診、問診などを診てもらいます。診察を終えると陣痛中の妊婦が過ごす『陣痛室』へ移動します。出産に備えてパジャマやスリッパに着替えます。

陣痛室でほとんどの妊婦が10時間以上過ごすことになりますので、リラックスしてお産までに体力を温存しましょう。また個人病院などの場合は、陣痛室ではなく病室で過ごす事もあります。

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