母乳育児の5つのメリット

母乳育児の5つのメリット

2015年3月23日 
赤ちゃんのお世話

母乳育児のメリット

  1. 栄養バランスがよく、代謝負担が少ない
  2. 病気への抵抗力を高める
  3. アレルギーの心配が少ない
  4. 親子の絆が深まる
  5. 経済的で準備いらず

人間をふくめた哺乳動物の赤ちゃんは、生まれてすぐから、自力で母親のお乳を一生懸命吸って、生命を維持していくことができます。
人間の場合、お母さんの母乳の量が十分なら、母乳だけで生後5カ月までは順調に発育していくことができるので、赤ちゃんにとって、母乳は最も理想的な食物と言えます。

栄養バランスがよく、代謝負担が少ない

母乳には、赤ちゃんが生後5カ月ごろまでに発育するためのエネルギーと栄養素がすべてバランス良く含まれています。
またその栄養素のほとんどは、赤ちゃんが消化・吸収しやすいものであり、赤ちゃんの体内で効率よく活用されるものになっています。
お母さんが摂る食物によってつくられている母乳は、お母さんの栄養状態が悪かったとしても、お母さん自身の体そのものから栄養を奪う形で、赤ちゃんが必要とする母乳の成分を一定に保つようになっています。

病気への抵抗力を高める

母乳には様々な免疫物質が含まれており、病気への感染を防ぎます。
代表的な免疫物質は、分泌型免疫グロブリンA(Ig A)、ラクトフェリン、補体、リゾチーム、免疫細胞群などです。
母乳には腸内細菌として知られるビフィズス菌も多く含まれ、感染を防ぐ役割を担っています。
産後数日間に分泌される初乳には、これらの免疫物質が高濃度で含まれています。ですから出産直後に、母乳が出なくてもすぐにミルクに切り替えず、積極的に母乳を与えましょう。

アレルギーの心配が少ない

ミルクと比べると、母乳はアレルギーを起こしにくいといわれています。アレルギーの原因となるのは食物中に含まれているたんぱく質です。母乳のたんぱく質は人間(つまり母親)のたんぱく質でできているのに対して、牛乳のたんぱく質は牛のたんぱく質で構成されています。つまり、牛乳は人間の赤ちゃんにとっては異種のたんぱく質を含んでいることになりますから、アレルギーを引き起こす原因となりやすいのです。

親子の絆が深まる

母乳を飲ませていると、乳首を含ませているお母さんと、乳首を吸っている赤ちゃんの間に親近感や満足感や安定感が生まれます。つまり、母乳育児を通じて母性愛が育まれ、お母さんは育児に対する自信を持つことができるようになっていくのです。
また、母乳を赤ちゃんが吸う刺激によって、母親の体内では子宮を収縮されるホルモン分泌が促され、母体が分娩によるダメージからいち早く回復することができます。母乳育児はお母さんの心だけでなく体の健康にもいい影響を与えています。

経済的で準備いらず

母乳とミルクの最大の違いは、ミルクは購入しなければならないということです。
母乳の場合は、お母さんのおっぱいからいつでもすぐに出ますが、ミルクの場合は購入するという経済的な点と、お湯を沸かし、ミルクを作る作業がいります。また、ミルクを与えた後は哺乳瓶を洗浄し、消毒をしなければならず、産後のお母さんには大変な作業になります。

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