心と体の発達は遊びから

心と体の発達は遊びから

2011年12月6日   2015年2月6日
コミュニケーション

人の大脳の神経細胞の中に情報伝達の網となるシナプスがあります。
赤ちゃんはシナプスの数を2歳までの間に増やしていきます。シナプスが増える2歳までの時期に、赤ちゃんに笑いかけることで、大人の表情見てまねをし、笑顔を作ることができるようになります。

赤ちゃんとたくさん遊び、コミニュケーションをとることで、刺激を与えシナプスの数が増え、赤ちゃんの人としての基盤ができます。
赤ちゃんにとってハイハイや反抗期など心配になることや困ったことがたくさんありますが、どれも大切な成長のあらわれですので、コミュニケーションを楽しみながら成長を見守りましょう。

遊びのコミュニケーション

生後3カ月頃

首もすわり好奇心も旺盛になってきます。首を動かし周りを観察したり、目についた物に手を伸ばして触れようとします。
赤ちゃんは興味のあるものを手で握ったり、つかんだり、口に入れて確かめます。手を使うことで、脳に刺激を与え、脳の発達を促進します。

赤ちゃんにはガラガラなどの玩具を握ったり、小さい物をつかむ遊びをさせ、好奇心を刺激し、少しずつ上手な手の動きができるようになります。

生後4〜5カ月頃

歌を歌ったり机をトントン叩いてリズム感を養う遊びを取り入れましょう。赤ちゃんは歌が大好きです。ママが手拍子をしたり、ダンスをしたり楽しく遊びましょう。

リズム感は体を動かす基礎にもなり、一定の間隔で言葉をしゃべるときにも役立ちます。

生後5〜8カ月頃

見て、聞いて、触って、つかんで、身の回りのものを観察します。腕の力も強くなり、色々な動きができるようになります。手足、体を使った遊びを繰り返すことで脳に動きのパターンが蓄積されます。

生後6カ月頃は、うつぶせにして太ももとひじで体を支え首を持ち上げられるようになります。この姿勢で刺激されて腕が反射的に伸びます。この反射は立ち上がる時に大切なので、遊びながらトレーニングをしましょう。しかし、赤ちゃんがうつぶせを嫌がるようなら無理にやらせないようにしましょう。

「いないいないばあ」などの遊びは、赤ちゃんがママなどが向こう側にいるという短期の記憶をつけたり、何かが起こることを期待したりと知能の発達に有効な遊びです。赤ちゃんの大好きな遊びですので、赤ちゃんと一緒に楽しみましょう。

「紙破り」も赤ちゃんの大好きな遊びです。新聞などを破って遊ぶのですが赤ちゃんが長い時間集中して遊ぶことにより集中力を育てます。紙破りが飽きてきたら、次は破った紙を丸めてボールにしたり、と前の遊びから応用できる遊びにすると応用力を身につけていきます。

赤ちゃんはまねっこが得意なので、ママが遊んで見せてまねっこさせましょう。

1才代

生活の中に手指を使う遊びを取り入れ、言葉を使った働きかけをたくさんしましょう。
全身をバランスよく使うダイナミックな遊びで赤ちゃんの好奇心を刺激しましょう。

1才頃は、色々な感覚を受け止め、立って、歩いて、言葉をしゃべるなど、人間の基本的な行動の元が備わってきます。これらの行動を発展させていくことが大切になってきます。

1才半までには言葉をしゃべり出す子が多くなってきますが、言葉をしゃべらなくても、意味は理解していることが多いので、この時期にたくさん話しかけることで、言葉を蓄積していきます。

「これはおはなよ」と言葉と物を結びつけるように話しかけるとよいでしょう。

手や指を上手に動かせるようになり、両手をバランスよく使ったり、左右の手を別々に使うなど、色々な手の動きを取り入れて楽しく遊びましょう。「どっちに行く?」「パパはどこ?」など聞いて、指さしさせるのもよいでしょう。

この時期は体を使った遊びが大好きなので、さか立ちやでんぐり返しなど全身を使った遊びをしましょう。

背中や腰を強くし、しっかり歩くのに大切な力を育みます。また、視覚も発達してくる時期なので、物をまっすぐ見る、注意深く見る、上から下を見る、スピードのある物を目で追って見る、など遊びを通じてトレーニングしましょう。

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