脳腫瘍(小児)

脳腫瘍(小児)

2018年3月15日 
脳・神経の病気

脳腫瘍(小児)

症状

小児の脳腫瘍は成人の場合と比べて,発生する腫瘍の種類や部位が異なります。そのため症状や治療方法が成人とは異なります。
初期の症状は頭痛と嘔吐ですが、2歳以下の乳幼児では単に機嫌が悪くなったり、ふらふらとおかしな歩き方をしたり、きちんとした姿勢が保てなくなります。

5歳くらいになると、頭部を指で押すと跡が残ることもあります。
腫瘍による頭痛は、朝目覚めるときに痛みが強まりますが、起きてしまうとおさまってきます。
また、突然勢いよく吐くことがありますが、吐いた後は食欲が出てよく食べます。

発症は2歳頃から増え始め、5〜10歳でピークを迎えます。
脳の細胞は一度傷つくと元には戻らないので、知能や運動に障害が残る場合があります。
障害の程度は人それぞれです。

原因

転倒などによる頭部の怪我や、上気道感染が発症のきっかけとなることもありますが、きちんとした原因は不明です。

治療

基本的には手術で腫瘍部分を取り除くことが必要となります。しかし、腫瘍の種類や発生部位によっては全摘出ができない場合もあります。
また、抗がん剤や放射線治療だけでよくなる場合もあるので、腫瘍の種類や状態によって、最も効果的な治療法が適用されます。

脳・神経の病気」カテゴリ一覧へ戻る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加