反復性耳下腺炎

反復性耳下腺炎

2018年3月15日 
耳の病気

反復性耳下腺炎(はんぷくせいじかせんえん)

症状

似た名前の病気に流行性耳下腺炎があります。これは俗におたふくかぜと呼ばれるものです。
これに似た形で突然、流行性耳下腺炎のように耳下腺が腫れますが発熱はありません。これを何度も繰り返します。
耳下腺が腫れるため、食事をする時に唾液がたくさん出たり痛んだりすることがあります。
何度も同じ側が腫れる場合と両方の頬が腫れる場合とがあり、両方が腫れる場合にはおたふくかぜとの区別が困難です。

腫れは通常2〜3日で治まりますが、まれに1か月以上続くことがあります。
原因ははっきりわかっていません。耳下腺に構造上の問題があって、唾液が通る管が詰まっていたり、流れが悪いことによるものと考えられています。

また新生児や栄養不良で抵抗力の弱い子どもの場合、耳下腺に細菌が進入して化膜性耳下腺炎を発症することがあります。これは発熱や痛みが強く重症になります。

3回以上同じ側が腫れるときは、耳鼻科で耳下腺から出ている管の状態を調べてもらいましょう。
造影剤を注入してX線写真を撮る方法は痛みを伴い、子どもには難しいので主に超音波検査が行われます。

治療

痛みを強く訴える場合には鎮痛薬が処方されたり、冷たい湿布で冷やしたりします。
新生児や抵抗力の弱い子供ですと、二次的な細菌感染の予防のために抗菌薬(抗生物質)を処方されることもあります。

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