未熟児網膜症

未熟児網膜症

2018年3月14日   2018年3月15日
先天性の病気 / 目の病気

未熟児網膜症(みじゅくじもうまくしょう)

症状

視覚は、瞳孔から入った光が眼球の内側にある網膜で電気信号になった情報が、視神経を通って大脳へ送られることで生まれます。
未熟児網膜症は、この網膜に破れやすくもろい異常な血管が増殖する症状です。
軽症であれば、軽い変化が網膜の周辺に現れる程度でそれ以上進行せず、障害が残るほどには至りません。
病状が進行してしまうと、水晶体と網膜の間にある水晶体に異常な血管が増殖します。
その結果、眼底から網膜が剥離してしまい、後遺症となります。

妊娠35週より前の早産で生まれた子ども、また出生時の体重が1500gよりも少ない新生児に多くみられます。

原因

発達が十分ではない網膜に対し、異常が血管が増殖することで起こる障害と考えられています。
また、網膜での出血が原因となることもあります。高濃度の酸素を保育器内で申請時に供給した場合にも起こりやすいといわれています。

治療

早産や低体重での子どもには定期的に眼底検査を行い、網膜の血管の状態を調べます。
もしこのときに出血があれば光凝固法という、レーザー光線での止血を行ないます。
しかし、十分な効果が得られずに、症状が進んでしまうこともあります。その後、大抵の場合は自然に治ります。
治療を受けたにも関わらず、血管の増殖が進行することで失明することもありますが、稀なケースです。

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