麦粒腫(ものもらい)

麦粒腫(ものもらい)

2018年3月19日 
目の病気

麦粒腫(ものもらい)

症状

最初は軽いかゆみを感じますが、1~2日経つと痛みを伴い、大きく腫れて赤くなります。症状が軽い場合は放置しても自然に治りますが、赤みが増して膿んでくるとますます痛みがひどくなります。自然に破れて膿が出て治ることもありますが、化膿がひどいと、子どもが我慢できない場合もありますので早めに治療しましょう。
麦粒腫を繰り返して固くなったものを霰粒腫(さんりゅうしゅ)といいます。腱板腺(けんばんせん)が慢性的に腫れて固く板状になったものです。日頃の痛みはありませんが、急に炎症を起こすことがあります。何度も繰り返すうちに肉芽組織になってしまった場合は、切開して肉芽を取り出す必要があります。

原因

麦粒腫には外麦粒腫と内麦粒腫があります。外麦粒腫は、まつ毛の根本にある脂肪を出す皮脂腺や汗腺が細菌感染を受けて化膿して腫れたものをいいます。内麦粒腫は、瞼の内側にある腱板腺が細菌感染で化膿し腫れたものです。

治療

抗菌薬(抗生物質)が入った点眼薬を使用し経過をみます。化膿が広がる傾向がある場合は内服するタイプの抗菌薬が必要になります。それでも十分な効果が得られない時は、メスや注射針で麦粒腫を突いて膿を出します。
内麦粒腫は結膜にできるので、外麦粒腫よりも異物感を強く感じ、鬱陶しい症状あらわれます。また、皮膚が化膿する外麦粒腫と違って、結膜の充血やむくみが広がりやすい傾向があるので、早期から抗菌薬の点眼や服用を始めます。それでも治らない場合は切開して膿を出します。

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