インフルエンザ

インフルエンザ

2018年3月15日   2018年3月16日
感染する病気

インフルエンザ

症状

インフルエンザにかかると1〜3日ほど潜伏したのちに発症します。
発症すると38度を超す高熱を急に出し、一度下がった後に再度高熱が出るのが特徴です。
高熱が出ると、体中の関節が痛みだして筋肉痛も起こります。
全体がだるく倦怠感が酷くて食欲もなくなり、中には頭痛や下痢を起こす場合もあります。
熱がひいて落ち着いてくると咳やのどの痛みなど呼吸器系の症状がでることもあります。

適切な治療を行えば大体1週間程度で回復していくのですが、悪化してしまうと肺炎や気管支炎、インフルエンザ脳炎を合併してしまう危険があります。
特に乳幼児が脳炎を合併してしまうと、死亡率は25%と高く、回復しても重い後遺症が残ることもあります。

原因

インフルエンザの原因はインフルエンザウイルスです。11月ごろから流行りだし、春先になると落ちついていきます。

インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型の3種類に分けることができ、毎年流行してしまうインフルエンザウイルスはA型とB型です。

インフルエンザに感染した人の咳などによって鼻やのどから入り込んで感染していきます。

治療

インフルエンザの治療には、抗インフルエンザウイルス薬、高熱には解熱鎮痛剤、また細菌などの恐れがある場合には抗菌剤を使って治療していきます。
抗インフルエンザウイルス薬には、A型インフルエンザウイルスに効果がある「アマンタジン」、A・B両方の型に効果がある「リレンザ」「タミフル」があり、1歳以上の子どもには「タミフル」が使用できます。
ほとんどの抗インフルエンザウイルス薬は発症後早期(約48時間以内)に使用しなければ効果が無いとされています。
また睡眠や水分をしっかりとって休息も治療法です。

予防

インフルエンザを予防するためには、インフルエンザワクチンの接種を行う事です。流行する前の11月〜12月に摂取することが望ましく、13歳未満は2回接種します。1回目と2回目は4週間の間隔をあけなければいけないので、計画的に予防接種を受けましょう。
また外から帰ってきたら手洗いやうがいを行ったり、流行している時期は外出を控えたり、外出する際にはマスクの着用を忘れないようにすることです。

注意点

インフルエンザにかかったらすぐに病院で適切な治療を受けることです。

事例

私の娘が幼稚園の時、新型インフルエンザが大流行したころです。
娘のクラスである日、クラスの三分の二以上の子供たちが休む日がありました。全員がインフルエンザかどうかはわからないですが、かなりの割合でインフルエンザになっていました。
娘のそのうちの一人でした。三連休の一日目の日、救急外来でインフルエンザと確定し、リレンザを処方してもらいました。周りのお友達のお母さん方に聞くと、タミフルかリレンザが処方されていて、みな翌日には平熱近くまで戻り、遊んだりしていました。
娘も翌日にはマシになるものだと思っていましたが、翌日も全く下がらず、解熱剤を服用しても3,4時間効くだけでそれ以外の時間はずっと9度以上でした。完全にぐったりしてました。心配になりましたが、とりあえず、薬を飲み続けました。
翌日も前日とは違う救急外来にいきましたが(地域の曜日で救急担当が決まっています)、様子を見るようにとだけ言われ帰宅しました。しかしその夜から幻覚を見るようになりました。本人も完全にパニックになっていましたが、かなりの量の虫が目の前を飛んでいたようで、ずっと手ではらっていました。
しんどいのに起き上がって逃げようとしたり、本当に目が離せない状態でした。三連休をあけて、やっとかかりつけの病院に行って経緯を説明すると、リレンザが全く効いていないのと、危険な状況だったと先生がおっしゃって、ほんと何もなくてよかったと、安堵したのを覚えています。
そのときは脱水気味だったので、点滴をして帰宅し、あとは徐々に自力で治したのを覚えています。

二年後、また娘がインフルエンザになった時ですが、リレンザが効かなかったことはわかっていたので、今度はタミフルを処方してもらいました。今度こそと期待に胸膨らます思いで飲みました。しかし、また全く効きませんでした。
今度は、効かないとわかって、即入院を希望しました。娘は高熱になると吐き気におそわれて、極端に水分さえ飲めず、無理に飲ますものの到底足りず、脱水になりやすいので、とにかく高熱と脱水で入院した方が私自身も安心だったのでそうしました。今回もまた自力で快方に向かい、10日間の入院を終えました。
インフルエンザは本当に怖い病気です。
みなさん、薬が効くと、すぐ治るし、こわくないように思う方もおられますが、本当に怖いです。未だにあの何度も見ていた幻覚が薬のせいだったのか、高熱のせいだったのかわからないですが、それほど怖い病気なんだと思います。
今年はまだなっていません。いつも流行シーズンは変なドキドキです。

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