
妊婦健診の内容
はじめて産婦人科で診察を受けるのは『不安』や『緊張』といった気持になるママがほとんどですが、しかし誰もが同じように診察をうけていますので、体の力を抜いてリラックスすることが大切です。
妊婦健診の内容を理解し出産までの体調管理や食事管理をしっかり行い、ママの体も赤ちゃんの体も健康な状態でお産をむかえましょう。
体重測定
毎回行う検査です。
妊娠中の必要以上の体重の増加は、難産や妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)といった様々な問題が起こる危険があるため、毎回体重を測定し適正な体重増加かどうかを調べます。
毎回同じようなもので、できるだけ軽い服装の方がよいでしょう。デニムなどは重さがあるので注意しましょう!
血圧測定
毎回行う検査です。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)を早期に発見するため血圧を毎回測定し兆候を調べます。
上が140mmHg以上や、下が90mmHg以上の場合は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の可能性が疑われます。
血圧測定前に病院に急いで駆け込んだり、階段の上り下りをすると思った以上に血圧が上がってしまうことがあります。
血圧測定前は安静にして正確な測定ができるように注意しましょう。
尿検査
毎回行う検査です。
尿検査は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と妊娠糖尿病を調べるため、尿中のタンパクと糖をチェックします。
1度(+)が出ても問題無い事が多いですが、(+)が2回続けて出ると要注意です。
尿検査がある検診日は病院に着いてから、でない場合があるので、家を出る前のトイレは避けた方がいいようです。しかし、我慢しすぎると危険なので注意しましょう。
血液検査
妊娠初期と妊娠後期に行う検査です。
妊娠初期の血液検査では血液型や梅毒、肝炎、風疹、HIV(エイズウィルス)などを検査します。
貧血は胎児やお産に悪影響を及ぼすため、妊娠後期は貧血検査を行います。
腹囲測定
妊娠中期以降毎回行う検査です。
腹囲測定は妊婦の脂肪のつき具合や、妊婦が太り過ぎていないかなどを判断するためにお腹の周囲を測定します。
腹囲の大きさと赤ちゃんの大きさはあまり関係しません。
子宮底長測定
妊娠中期以降毎回行う検査です。
子宮底長測定は恥骨の上から子宮の一番上までの長さを測定します。
子宮底長測定では赤ちゃんが順調に育っているかなどを調べたり、おなかの羊水の量を調べます。
内診
妊娠初期と妊娠後期に行う検査です。
内診は指を膣内に入れ、もう一方の手でお腹を軽く押さえます。妊娠初期では子宮と卵巣の状態を調べ、妊娠後期では子宮頸部の長さや子宮口の開き具合などを調べます。
外診
毎回行う検査です。
外診はおなかに直接手をあて赤ちゃんの大きさや位置や姿勢、子宮のかたさなどを調べます。
またおなかの張り具合や赤ちゃんの胎動の様子などを調べます。
超音波ドップラー検査
毎回行う検査です。
超音波ドップラー検査は赤ちゃんの心臓に近い部分に装置を当てて、赤ちゃんの心拍数や鼓動のリズムを調べます。
妊娠後期では1分間に120回~160回が正常の目安です。
超音波(エコー)検査
検査回数は施設によって異なります。
プローブという器具を妊婦のおなかに当てて、赤ちゃんの様子をモニターで確認する検査です。
赤ちゃんの発育状態や位置、羊水の量や胎盤の位置などを調べます。
浮腫(むくみ)検査
妊娠中期以降毎回行う検査です。
浮腫検査は足のすねを指で押しへこみ具合でむくみ度合いを検査します。
妊娠中は水分がたまりやすく、むくみがひどい場合は妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の可能性も考えられます。
問診
毎回行う検査です。
問診は医師からの質問などで、妊婦や赤ちゃんの状態や生活方法などの説明を受けます。
また日ごろから気になる点は質問内容をまとめておいて遠慮せず質問しましょう。