性病の原因と症状

性病の原因と症状

2011年11月18日   2015年2月6日
妊娠するために

性病に感染している期間が長いほど、男女を問わずに妊娠するための器官に影響が出て、不妊症の原因になる場合があります。
性病のなかには母体の健康を害すばかりでなく、女性の妊娠する能力まで失わせ、子供にまで害を及ぼしてしまう場合があります。
性病に感染したら適切な治療を受けましょう。

クラミジア

潜伏期間:約1~3週間です。
クラミジアに感染した場合、男性の症状は、排尿時の痛み、かゆみ、膿などが出てきます。症状が悪化すると、慢性前立腺炎や精巣上体炎を引き起こします。
女性の症状は、自覚症状があまり無いので、気づかない場合が多いようです。症状が悪化すると、子宮頚管炎や卵管炎、卵管狭窄になり不妊の原因になります。また、感染した状態で妊娠すると、赤ちゃんにまで感染する場合があります。
クラミジア感染症の治療としては、おもに抗生物質が使用されます。
再発、慢性化しやすい病気なので、しっかりと治療しましょう。

淋病(りんびょう)

潜伏期間:約2~9日です。
淋病に感染した場合、男性の症状は、排尿痛や尿道から膿みが出てきます。症状が悪化すると、前立腺炎や精巣上体炎を引き起こします。
女性の症状は、膿のようなおりものが出ますが、自覚症状が無いことが多いようです。症状が悪化すると、卵管狭窄による不妊の原因になります。淋病に感染した状態で出産すると、産道感染して赤ちゃんまで感染する場合があります。
淋病の治療法としては、おもにペニシリン系の抗生物質が使用されます。ただ、最近では、抗生物質が効きづらい耐性を持った場合もあるようです。

梅毒(ばいどく)

潜伏期間:約3~4週間です。
梅毒に感染した場合、梅毒が入り込んだ場所にしこりや潰瘍ができて腫れ、梅毒に感染して3ヶ月ほど経過すると、全身に赤い斑点が出てきます。
眼や心臓、神経にまで症状が広がる危険があり、妊娠の障害につながる場合もあるので症状が悪化する前に治療しましょう。
梅毒に感染した状態で妊娠すると、母胎内で胎児まで感染してしまう場合もあり胎児奇形の原因となってしまいます。
一般的に梅毒は血液検査で発見できます。早期に発見できれば、抗生物質などで短期間に治療できます。

性器ヘルペスウイルス

潜伏期間:約2~10日です。
男性、女性ともに患部に水泡ができ、これが悪化すると潰瘍になります。この潰瘍が破れると激痛で歩行困難になることもあります。
女性が妊娠中に感染すると、出産時に産道感染し、赤ちゃんにまで感染してしまいます。この新生児ヘルペス感染症は赤ちゃんの死亡率が8割近くと非常に高いので注意しなければなりません。
性器ヘルペスウイルス感染症の治療法としては、抗生物質が使われます。しかし、今のところ完治はできす、再発することがあります。

トリコモナス感染症

潜伏期間:約2~3週間です。
トリコモナス感染症に感染した場合、男性の症状は出ないことが多いです。
女性の症状は、かゆみと大量のおりものが膿をおびた泡沫性になることもあり、悪臭を伴います。感染が発覚したら、パートナーも検査する必要があります。
トリコモナス感染症の治療法としては、男性ではメトロニダゾールの内服、女性はメトロニダゾールの内服、またはメトロニダゾールの膣剤、またはその併用が一般的です。
妊婦の場合、経口投与では薬剤が胎盤を通過し胎児に移行するので原則として避けられています。

尖形コンジローム(せんけいコンジローマ)

潜伏期間:約3ヶ月です。
男性、女性ともに性器や肛門周辺に発生して増殖します。痛みはあまりありませんが、早期受診、治療が基本となります。
また、尖形コンジロームに感染していると、他の感染症にもかかっている可能性が高いです。
尖形コンジロームの治療法としては、初期の小さい頃は塗り薬などを使います。また、悪化して大きくなっている場合には、外科的に切り取る場合もあります。

膣カンジダ症

潜伏期間:数日間です。
カンジダ真菌というカビの一種によって発症します。カンジダ真菌に感染した場合、男性の症状は、性器の周辺に湿疹ができたりしますが、自覚症状はほとんどありません。
女性の症状は、激しいかゆみやヨーグルト状のおりものが出ます。
膣カンジダ症の治療法としては、抗真菌剤の膣錠を膣内に挿入し、外陰部に炎症がある場合は抗真菌剤塗り薬などを使います。

妊娠するために」カテゴリ一覧へ戻る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加