子宮頸がんについて

子宮頸がんについて

2012年1月14日   2015年2月6日
妊娠に関係する体の仕組み

子宮頸がんは子宮の入口(子宮頸部)にできるがんです。
子宮頸がんは、発がん性のHPV(ヒューマンパピローマウイルス)の持続感染が原因となることが解明されているので、定期的に検診を受けることで、がんになる前に発見し、治療することが可能です。

子宮の入口(子宮頸部)へのHPV感染は性交渉によるものがほとんどで、子宮頸部粘膜の小さな傷から、ウイルスが子宮頸部基底細胞へ侵入し感染が起こります。そのため性交経験のある女性の約80%は、一生に一度は発がん性HPVに感染するといわれ、誰でも感染するリスクを持っています。
子宮頸がんは、特に20~30代の若い女性に増加する傾向にあり、性体験の低年齢化が若い年代での発症増加の原因だと考えられています。
しかし、発がん性HPVに感染しても、一過性感染であることが多く、子宮頸がんが発症するのは感染が長期間続くごく一部のケースになります。
HPV感染しても子宮頸がんが発症しない場合もありますが、子宮頸がんで年間3500人近くの女性が亡くなっており、毎日約7人の割合で子宮頸がんが原因で死亡していることになります。

子宮頸がんの予防

定期検診

子宮頸がんは定期的な検診によりがんになる前の状態(前がん病変)を発見することができます。そのためがんになる前に治療が可能です。
子宮頸がんは初期は自覚症状がほとんどありませんので、症状がなくても1~2年ごとの検診を受診することが勧められています。

自治体によって対象となる年齢、実施時期、金額は異なりますが、自治体からの補助があるため、比較的安く受診することができます。

予防ワクチン

子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんのほとんどの原因とされている発がん性HPVの感染を防ぐワクチンです。
海外ではすでに100カ国以上で使用されており、一般の医療機関で接種することができます。
ワクチンは3回の接種により、発がん性HPVの感染から長期にわたりからだを守ることが可能です。
しかし、すでに感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、接種後のHPV感染を防ぐものとされています。

自治体からの補助がある場合がありますので、各自治体に問い合わせてみましょう。

ティール&ホワイトリボン(Teal&White Ribbon)

ティール&ホワイトリボンティール&ホワイトリボンとは、子宮頸がん啓発活動や、啓発キャンペーンなどを行う団体や法人が活用するシンボルマークです。

英語で「コガモ」を意味するティールは、コガモの頭から首にかけての羽の色を表しています。

妊娠・出産・育児パークはティール&ホワイトリボン運動を応援しています。

ティール&ホワイトリボン運動

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