
出産後から1歳までの行事
赤ちゃんの誕生や成長を祝う一般的な行事はいろいろあります。
最近は家族でラフに祝う家庭も増えいているようです。また地域によって内容が異なる場合もあります。
家族で楽しい記念日になるよう、行事をチェックしてみてくださいね。
お七夜
生後7日目に、親族や親しい人たちを招いて赤ちゃんの誕生と名前のお披露目をし、健やかな成長を願う行事です。
赤飯や尾頭付きの鯛などの祝膳を家族で食べ、命名書をお宮参りまでの約1ヶ月間、神棚や床の間に飾ります。最近では半紙に赤ちゃんの名前と誕生日を書いたものをリビングの壁やベビーベットなどに貼り、家族で食事をするなどの略式がほとんどのようです。
お宮参り
男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に土地の氏神様に赤ちゃんの誕生を報告し、健康と幸せを祈願する行事です。
地方によっては生後100日目もありますが、日程は母子ともに体調が良く、お天気の良い日にするのがいいでしょう。
一般的に父親側のおばあちゃんが赤ちゃんを抱き、父親、母親で神社に参拝をし、お祓いをしてもらいます。最近では両家のおじいちゃん、おばあちゃんが参列したり、親子3人で参拝したりと、家庭にあった方法で行う家庭が増えています。
お祓いを受ける場合は社務所に申し込みをし、金は白い封筒や祝儀袋に入れ、表に「後初穂料」または「玉串料」その下に赤ちゃんの名前を書いて渡します。金額は3千円から5千円が一般的ですが、いくらがいいかわからない場合は、申し込みの際に聞いておきましょう。
お食い初め
お食い初めは、生後100日または120日目に「赤ちゃんがこの先一生食べ物に困らないように」という願いをこめて食べ物を食べさせるまねをする儀式です。
正式には一汁三菜の本膳料理を用意します。
一般的には
- 鯛などの尾頭つきの焼き魚
- 赤飯
- 煮物
- 香の物
- 吸い物
また二の膳に、紅白のお餅を5個盛ると本格的な祝い膳になります。
地域によっては丈夫な歯がはえてくるようにという願いを込めてご膳に小石を添えたり、しわがたくさんできるまで長生きするようにという願いを込めて梅干を添えます。
伝統的に箸は柳の白木、食器には漆器を用いますが最近では離乳食用の食器で代用する家庭が増えています。お膳を本当に赤ちゃんに食べさせるわけではなく、箸で食べさせるまねをするだけです。
赤ちゃんに食べさせる役は親族の長寿の方が一般的ですが、家族みんなで順番に赤ちゃんに食べさせるのもよいでしょう。
初節句
こどもの成長を喜び、健康と幸せを願う行事です。
生後1〜2カ月で節句の時期が来る場合は、翌年に行うことが多いようです。
女の子
女の子は3月3日の「桃の節句」に雛人形を飾り、ちらし寿司、蛤のお吸い物、ひなあられなどを食べてお祝いします。
雛人形は一般的に2月に入ってから飾り付けをします。遅くとも節句の1週間前までには飾って3月3日のひな祭りを楽しみに待ちましょう。
飾りはじめの目安として早く出す場合には、節分の豆まきが済み立春を迎える2月4日。
ゆっくりで良い場合は、2月19日の雨水(うすい)の日頃からがよいでしょう。
「雨水の日」は、24節気のひとつで、雪が雨になり、氷が水に変わる頃です。本格的な春を迎える季節といえます。
節句がすんだらなるべく早く天気のよい日を選んで片づけましょう。
男の子
男の子は5月5日の「端午の節句」に武者人形(五月人形)や兜、鯉のぼりを飾り、ちまきや柏餅を食べてお祝いします。
五月人形は4月下旬から飾りつけ、節句がすんだらなるべく早く天気のよい日を選んで片づけましょう。
節句の飾りは母親の実家から贈るものとされていますが、最近はどちらとも限らずお祝い金が贈られることが多いようです。
初誕生日
両家のおじいちゃん、おばあちゃんや親しい人たちで無事に1歳まで育ったことをお祝いする行事です。
お祝いの膳には赤飯や出世魚を用意します。
力餅や立餅と呼ばれる一升餅を赤ちゃんに背負わせてわざと転ばせます。一升餅には「一生丸く長生き出来るように」「一生食べ物に困らないように」など意味や祝う方法等は地域や家庭によって違いがありますが、健康で強い子に成長して欲しいとの願いを込めてお祝いしましょう。
一升餅と一緒に行われることが多い「えらびどり」は中国から伝来したしきたりで、そろばん、筆、辞書、お金などを赤ちゃんの前に並べ、赤ちゃんが手に取ったモノで将来の職業や才能を占います。たとえば、「そろばん」なら計算が得意な商人向き?!「筆」なら芸術家、文筆家?!「辞書」なら学者や先生に?!「お金」なら将来裕福に?!など遊びながら占います。パソコンやサッカーボールなど家にある物でアレンジして楽しいお誕生会のイベントとしてやってみるのもよいでしょう。