急性虫垂炎(育腸炎)

急性虫垂炎(育腸炎)

2018年3月15日 
消化器の病気

急性虫垂炎(育腸炎)

症状

5歳以上の子どもに多く発症し、2歳以下での発症はまれです。
3歳以降の子どもに発症すると腹痛や嘔吐といった症状を訴えます。
しかし、年齢が高くなっても病名を確定できる症状が揃うことはあまりなく、また発熱などがあると診断が難しい場合もあります。

腹痛については、へその周りから痛みが出始め、次第に右下腹部へと移動します。痛みは激しく嘔吐を伴います。下痢や便秘など、便はさまざまですが便秘になることが多いです。他の症状の特徴はあまり多くありません。

普通の腹痛との区別としては、足を曲げたままにしたがったり、横に寝かせたときにからだの右側を下にしたがったる、また、歩香としたときに腰を曲げるといったことが挙げられます。

炎症が進んだ場合、成人とは異なり、子どもの虫垂の壁が薄いために破れやすいので重症化もしやすく注意が必要です。
破れてしまうとお腹に細菌が広がるので腹膜炎になります。

原因

炎症が起こるはっきりした原因は不明です。
かぜ症候群に関係しているという説もあります。

口からはじまり、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸、肛門へと達する部分をまとめて消化管といいます。
このうち、小腸から大腸へと続く右下腹部に、虫垂という細長く突き出た部分があり、付き出た部分は行き止まりになっています。この部分が盲腸と呼ばれます。

治療

症状が軽い場合は抗生物質で抑えることができます。
しかし、一般的には手術が必要です。
手術する時期が遅れると、腹膜炎などの重い合併症を起こす可能性がるので注意が必要です。

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