
妊娠中(妊婦)の食事【バランスガイド】
妊娠前にやせすぎ、肥満はありませんか?
健康な子どもを生み育てるためには、妊娠前からバランスの良い食事と適正な体重を目指し健康なからだづくりをしましょう。
妊娠中の体重管理で最も重要なのは、栄養バランスのとれた食事をとる事です。
厚生労働省の『妊産婦のための食事バランスガイド』を基に、妊婦の食事に関するしっかりとした知識をつけましょう。
1日に必要なエネルギー
18〜49歳の女性(非妊娠時・非授乳時)の場合、1日に必要な食事のエネルギー量は2,000〜2,200kcalが平均とされています。この量を元に
- 妊娠初期(16週未満)は+50kcal
- 妊娠中期(16週〜28週未満)は+250kcal
- 妊娠末期(28週以降)は+500kcal
- 授乳期は+450kcal
を付加するとよいとされています。
食事バランスガイドとは
『食事バランスガイド』とは、厚生労働省と農林水産省の共同により策定された、一日に『何を』『どれだけ』食べたらよいかが一目で分かる食事の目安です。
主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つのグループの食品を組み合わせてバランスよくとれるよう、それぞれの適量をコマのイラストでわかりやすく示しています。
料理区分別の摂取目安量
「食事バランスガイド」では「何を」「どれだけ」食べたらよいのかを【主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物】の5つの料理区分に分け、「つ(SV)」でその量を摂取目安として表記してあります。
非妊娠時 | 妊娠初期 | 妊娠中期 | 妊娠末期 | 授乳期 | |
---|---|---|---|---|---|
主食 | 5~7 | 5~7 | 5~7 | 6~8 | 6~8 |
副菜 | 5~6 | 5~6 | 6~7 | 6~7 | 6~7 |
主菜 | 3~5 | 3~5 | 4~6 | 4~6 | 4~6 |
牛乳・乳製品 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 |
果物 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3 |
【単位:つ(SV)】
妊娠初期では、基本量(非妊娠時・非授乳時)を目安とします。
妊娠中期は基本量に副菜、主菜、果物を各1つ(SV)ずつ追加します。
妊娠末期・授乳期は基本量に主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物のすべてからバランスよく各1つ(SV)ずつ追加します。
主食(ごはん、パン、麺)
1日に
非妊娠時・妊娠初期・妊娠中期は5〜7つ分(ごはん(中盛り)だったら4杯程度)
妊娠末期・授乳期は6〜8つ分
1つ分




1.5つ分

2つ分



副菜(野菜、きのこ、いも、海草料理)
1日に
非妊娠時・妊娠初期は5〜6つ分(野菜料理5皿程度)
妊娠中期・妊娠末期・授乳期は6〜8つ分
1つ分







2つ分



主菜(肉、魚、卵、大豆料理)
1日に
非妊娠時・妊娠初期は3〜5つ分(肉・魚・卵・大豆料理3皿程度)
妊娠中期・妊娠末期・授乳期は4〜6つ分
1つ分



1つ分



1つ分



牛乳・乳製品
1日に
非妊娠時・妊娠初期・妊娠中期は2つ分(牛乳だったら1本程度)
妊娠末期・授乳期は3つ分
1つ分




1つ分

果物
1日に
非妊娠時・妊娠初期は2つ分(みかんだったら2個程度)
妊娠中期・妊娠末期・授乳期は3つ分